【開催報告】2022 第45回 春の同志社サロン

【開催報告】2022 第45回 春の同志社サロン

2022年4月10日(土)、「第45回 春の同志社サロン」を、富山県民会館において開催しました。新型コロナウイルス感染対策としてリアルとオンラインのハイブリッド形式で開催し、会場が13名、オンラインが8名の計21名の会員が参加しました。会場の富山県民会館から松川を挟んで隣接する富山城址公園では桜が満開で、周辺は多くの花見客が訪れる中での開催となりました。

松井克仁副支部長(1992年文学部卒)の司会進行により開会、坂本博志支部長(1983年商学部卒)より開会挨拶があり、校友会本部事業の動向や富山県からの入学志願者数などの現況報告がされました。

恒例の初参加会員のショートトークでは、岡本邦一会員(1981年工学部卒)よりお話しいただきました。岡本先輩は奈良県のご出身で、グループ会社への出向を機に1998年に富山に移り住み、定年退職を経て昨年には光触媒の施工を起業、今後本格的に活動していきたいとのことでした。

続いて今回のメインイベントとなるオンライン講演会では、アメリカ・シリコンバレーとZoomで繋いで、現地から桝本博之氏(1985年商学部卒)より「富山から世界へ~シリコンバレーに学ぶ起業家精神~」と題してご講演いただきました。

桝本氏は富山県南砺市の出身で、卒業後就職した東洋紡を経て1996年にシリコンバレーのバイオテックのスタートアップにヘッドハンティングされ渡米。現在ではバイオ関連のみならず、起業家教育や日本とシリコンバレーを繋ぐ活動にも取り組んでおられ、今回はシリコンバレーの特徴や日本のビジネスとの違いなどをお話しいただきました。シリコンバレーとは、カリフォルニア州のサンフランシスコのベイエリアを指し、地名ではなくニックネームとのこと。外国出身者が人口の4割を占め、インドや中国をはじめ世界中から優秀な人材が性別国籍に関係なく集まっているが、残念ながら日本人は1%程度と少ない。このような多様性や人的ネットワークを背景に、全米の投資額の半分が、また、全米の5分の1の特許がシリコンバレーに集中している。また、日本では失敗をせず常識を守ることを求められることが多い一方で、シリコンバレーでは常識を打ち破ることが評価され、多様性を背景にその常識の幅も広く、また、Fail Fast(早く失敗しよう)という言葉がよく使われるなどの日本との違いがあると説明がありました。そのほか、昨年富山県とオレゴン州との姉妹提携30周年記念事業に携わり、オレゴンと富山を結ぶ活動にも取り組んでおられるとのことでした。

最後に会員からの報告事項として、松井洋幹事長(1991年商学部卒)より今後の支部行事予定について説明がありました。7月2日(土)に夏季支部ゴルフ会(呉羽カントリ-クラブ)、7月16日(土)に2022定時総会・講演会等の開催を予定しますので、是非ご参加ください。

冒頭Zoomの音声トラブルがあり開始時刻が遅れましたが、桝本講師並びに参加会員の皆様のご協力もあり、無事終了することができました。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

(報告者 幹事 西尾裕也(2003年文学部卒))

 

春のサロン配布資料(当日)